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第43話 別れ話 SEASON 0; true EPISODE FINAL

まとめて掲載したかったため少し長めの構成です; ご注意ください


←第42話




早寝したせいで日の出の時間━━━イアンがいつもサーフィンしだす時間にダイアナも目覚めた。

「雨かよ」
「雨だね」
s2-43 (5)
ダイアナがいつもの寝癖を直してベッドに戻ると、イアンは明らかにがっかりした様子でダイアナに擦り寄っている。
寝起きに任せた態勢でイアンに甘えられてるようで心がくすぐったい。

「雨季はもう終わったんじゃなかったけ?続かないだろうからすぐサーフィンできるよ、イアン」
「そうじゃねーよ、朝メシ。いろいろ考えてたのにな」

海に出る前に、とびきりの朝食を手配しようと考えていたのだ。
せっかくのロケーション。美しい海岸で白いパラソルの下で、さぞダイアナが好きそうなロマンチックなものになったろうに。
昨夜『入れてないからギリセーフ』とはいえ・・・そういう演出もしたかったのに。
s2-43 (4)
「こういうとこでツメが甘いんだよなー・・・雨とはなぁ・・・」
「そうなんだ?でもイアンてばそんなんで落ち込んじゃうの?可愛い~んだ~❤」
「・・・。その、いい歳した男に『カワイイ』はやめろ」

途端に「あっは!」とダイアナは声を上げて笑う。アンドリューと同じ口癖をイアンも口にするなんて。
そこまで似せたつもりはなかったけど、シムボット・アンドリューを創っているときにどこか似せてしまったのかもしれない。

「んだよ?」
「んーん、なんでもないよ。でもイアン、寝起きにコーヒー淹れてくれたよ!こういうの憧れだもん、うれしいよ」
「1回ダメ出しされたけどな」
「ブラックなんて飲まないよ。覚えた?」
「・・・・”牛乳とコーヒーは1:1、砂糖は3杯”。・・・もはやコーヒーじゃねえよな。液状のコーヒー飴かよ」
s2-43 (6)
「甘いから美味しいんじゃ~ん」

ダイアナは平然とゴクゴク飲む。
甘いものは好きなイアンでも、これにはコーヒーの意義がないと思うので、わざとらしく顔をしかめる。
納得いかないダイアナがぶにぶにと頬を摘むと、イアンはお返しにその指を噛むふりをして、じゃれつく。

「イアン、お腹すいたならあたしが作るよ」
「いいよ。いつもみてーに頼むから。何がいい?」
「別にいいよ、早起きしすぎたしヒマだもん。でも糖分が身体に回るまで10分くらい待ってね?」
「なんだそりゃ。ジャンキーかよ」

「あはは!あのね、昔に貧血で倒れちゃったことあったでしょ?みんなにも迷惑掛けちゃったけど。
 別な日にちゃんと検査したら貧血起こしそうな数字とかはなくってね。
 ただ人より低血糖になりやすいらししいから、原因はそれじゃないかって」
s2-43 (8)
「・・・」
「寝起きは結構低血糖ぽくなるしだから気をつけてるんだ。ホラ、手とか冷たいでしょ。飴とかでもいいんだけど」
「なるほどな」

検査数値に異常がないのは当たり前だ。あれは嘘なのだから。
ということは『未来』のこのダイアナの時点でも、真相もエリン達のことも知らないままなのだとイアンは悟った。
別に話題に出すこともないだろう。

「イアン、この雨じゃサバイバルごっこも無理だよね?」
「危ねーことはさせねーつったろ。まずは買い物だ、買い物。ちゃんと言っておくけどな。金のこと気にしなくていいからな」
「でも」
「こう言えば分かってくれるか。正直言って、ちょっと話とかする度にいちいち遠慮されてると俺が辛いんだ。実は」
s2-43 (7)
イアンは今までなら言葉で丸め込んでいたものを、ダイアナには本音を告げる。
それを言わせてしまったダイアナは苦笑いしつつ頷くしかない。

そうしてイアンが大あくびをして跳ね起きると、とうとう”イアンのそれ”がバッチリ視界に入った。
曇りとはいえ朝の明るさで完全に見えてしまってダイアナは大いに焦る。
昨夜の軽いシャワーでも暗闇のままだった。

「イ、イアン!ちゃんと見えないようにして!」
「何言ってんだよ、すっげえ興味津々だったくせに。・・・・・風呂、いっしょにいくぞ」

うにゃうにゃ言い訳しはじめたダイアナの腕を引っ張り、イアンは俺様然としながらも明らかに甘えだした。






「雨だなー・・・」
「雨だねえ・・・そういえばイアンさ、腰のところにタトゥあるんだね?全然知らなかった」
s2-43 (3)
ダイアナが嫌がるので、2人は完全に水中が見えない泡風呂に浸かる。

「若い頃に勢いでな。一応オヤジがうるせーから普段は見えないトコにな」
「鳥だよね、鷲?」
「鷹な、一応」
「? そうなんだ?抽象的だから分からなかった」
「鷲なんざ、どいつもこいつも入れてんだろ?鷹のほうが珍しくてカッコいーだろーが」

フッとイアンがかっこつけるので否定はしないでおくダイアナだが『そんなイアンも超カワイイ!』と花火が心で弾ける。
そのまましばらく無言。
ふと思い出したようにイアンが「エリン共にはタトゥのこと言うなよ」と言いだして、ダイアナはちょっと目を丸める。
s2-43 (1)
「特にお前の兄貴なんざ、『ダイアナ・・・正直刺青をしてるような不良はどうかと思うよ』とか言いそうだよな」
「あっは、イアン似てる!マークのタトゥにも最初はびっくりしてたことあったよね。ちょっとアレックス言いそう~」

水着でも隠れる場所のタトゥをエリンも知らないと匂わせたということは、
身体の関係はなかったと重ねて示したいんだろう。
イアンは遠回しにそれをダイアナに伝えたし、ダイアナもそれを分かったけれど互いに理解しあってるとも言い合わない。
代わりに、どちらからともなく2人は湯船のなかで手を繋いだ。










それから数日は雨季がまた戻ってきたかのように雨続きとなったので、
2人はそれから穏やかに過ごした。
s2-43 (58)











買い物の楽しみのために着替えは最小限しか持っていないアデルはブディックにいた。
夫トムは部屋に一人残って、映画を観ている。

(・・・すっごいカワイイじゃん)
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自分にはオーガニックだのはよくわからないが、綿ですこしダボついてて楽そうなのもカワイイと思う。
ただ自分に合わないというのはよく分かってる。合わないもんを着るのはダサい。

夫のトムなどは既に実はカワイイモノ好きのアデルを知っているため「気にしないでいいだろう?」と言うが
そんなものはオタク野郎の戯言だとアデルは信じない。
事実、店員だってモード系ブランドのラインしか持ってこない。

(ま、このあたしだからね)
s2-43 (10)
自分に言い聞かせながら、適当に気に入った『アデルらしい服』をアデルは手に取る。
試着ブースに入ると新婚なのであろうバカな会話がアデルの耳に入ってきた。

「わああ、ちょっと!?一緒に入ってくるのはダメダメダメ!」
「変なことするわけじゃあるまいし別にいいだろ」
「んもー!ダメったらダ~メ!」

他人のカップルのこういう話を聞けるのは意外にない。
男でもデレついた声出すもんだとアデルは、くっと小さく笑いを漏らす。
隣から小さなハートが飛んできそうだ。
s2-43 (11)
「んじゃ代わりに、これ着てみろよ」
「え~、ちょっと短くない?」
「だっからいいんだろ。見たいから」
「はーい、分かった~。だから、ちゃーんと出て待ってて。ね!」

そして微かなチュッというキスの音が響いて、男の重い足音が遠のいてく。
s2-43 (12)
仲がいい夫婦は悪いことじゃない、むしろいいことだとアデルは思う。

サンリットのこの店に来るくらいの客なら当然自分のことを知っているだろうし、さぞ驚くだろう。
自慢話にするがいいと、自己顕示欲は相変わらずのアデルはわざと隣と同時に試着コーナーを出た。
目に飛び込んできたのは、さっきアデルが諦めた可愛らしい綿ワンピースのシリーズ。
つい「あ」と、アデルは呟く。

「っ! わ、お隣にいたんだ。うるさかったですよね、ごめんなさい」

バカな会話を聞かれてしまったとダイアナは頬を熱くしながら、初めて間近で見るモデル・アデルに圧倒される。
細い、顔小さい、きれ~い!
長身のアデルにダイアナは上目遣いの笑顔になる。
s2-43 (13)
「アデルさん、今日は旦那さんとはご一緒ですか?先週ミニシアターを教えてもらって同じ映画を観させてもらったんです。
 一人でヒマしてたんで助かりました!ありがとうございました」
「・・・・は?」

部分的にイアンとかなり思考回路が近いアデルは、彼と同じよーな結論に飛びつく。
つまり『人の旦那を逆ナンパでもしたってのを妻のあたしに言ってんのか、この女』と。
少し考えれば明らかに論理破綻してるが、そこまで深い考察はできないのがアデル。

事実トムはそんな親切心でミニシアターに案内した程度だし、ダイアナは同席だってしてない。

さらにアデルの思考は自分で完結する方向に突っ走った。
あんだけ新婚でイチャついてたくせに、人の男にまでコナかけてたのかよ。
可愛こぶって上に立とうとする女にしか見えず、アデルは簡単に眼前のダイアナを嫌う。
s2-43 (14)
「何アンタ。誰もそんな話聞いてないんだけど、イキナリ何」
「っ!」

この返しにはダイアナも想定外で目を丸める。
変に誤解する言い回しをした覚えはないし、お礼を言っただけなのに。
アデルは性格が悪いと口の悪いゴシップ誌によく書いてあるが、ダイアナは自分の目で見ない限りは信じない。
が、この返しだけでダイアナには十分に思えた。

そして、かつてのように笑って誤魔化しはしない。
ダイアナが笑顔をしまった途端、アデルも自分が最高に美しく見えるであろう角度で睨む。
そんな空気にピキリと稲妻が走ったところへ、試着のあいだ離れていた彼が浮かれ調子のまま戻った。
s2-43.jpg
「おー、着替え終わったか。やっぱいいじゃねえか!それにしろ、それに!やっぱ足は」

スカートで出すに限る!
などと発言をしようとしていた緩みきっていたイアンは、
そこにいたアデルと目が合って言葉を飲み込んだ。

「イアン!?」
s2-43 (15)

「お前・・・・」
s2-43 (18)
アデルには物事が繋がらず、再度ダイアナとイアンを交互に見る。
あのバカみてーなデレッデレの声と物言いで、このブリッコとイチャついてたのは、この、・・・・『あのイアン』か!?

「何、してんの。アンタ。こんなとこで」
「それはこっちのセリフだ。・・・・・お前なんでコイツ睨んでんだ」

イアンはすかさずダイアナを守りに入った。
かつて若すぎて物を知らなすぎたイアン自身すら、迷走のきっかけになったという想いもある。
年単位で会ってはなかったが変わってないんだろう。正直ダイアナには被せたくない毒気だ。
s2-43 (20)
対してアデルはかつて自分が一番知っていると思っていた昔の男の知らない姿に、
顔を引きつらせながら「ハッ」と嘲笑めいた息を吐く。

「まさか、隣でバカみたいにイチャついてたのがアンタだったとはね。まだ結婚はしてなかったと思うけど」
「だとして、そいつがお前に何か関係あんのか?アデル」
「ないけど、ね」

ちらりとダイアナを見る。
バッと目を惹く派手さはないが、妙な色気がある顔立ちと肌。でも垢抜けてはないから一般人だろう。
で、若い。イアンよりも若い歳だと同じ女のアデルにはすぐ分かってしまう。
s2-43 (16)
そのアデルの鋭い視線は、同職の気の強いモデル連中も簡単にビクつかせる。
なんのオーラもない黒髪の女も当然同じように萎縮するかと思いきや、真っ直ぐにアデルを見つめたままだ。

この自分を畏れない女。そのくせ自分と完全対極で、いかにも可愛い。
夫のトムにもコナかけるような女のくせにとアデルに誤解のままムカつきも湧く。

イアンと完全に終わってから数年前にカレンダー撮影で無言の和解は済んではいるけれど、
自分のほうが昔の男よりも優位かつ幸せでいるべきだという勝負めいた感覚に任せてアデルは言い放つ。

「結局アンタもベタなところに収まった訳だ」
「なに?」
「だってそうじゃん。その辺のフツーの男もフツーに好きそうな、若くて、結局カワイイ系のブリッコちゃんとはね。
 さっきのデレつき具合にしたってアンタ、ダサすぎ」
s2-43 (21)
ブリッコ!!!
それはダイアナには傷つきよりもビックリの方が大きい。面と言われたのは初めてだ。
しかし彼女の注意はすぐにイアンへと移る。頭がよく優しいイアンの方こそ何倍にも敏感に反応してしまうんじゃないか?
その心配の通りイアンは攻撃に転ずる。

「それ以上は何も言うな。アデルお前は相変わらず実際は何も知らねーくせに、偉そうに見当違いのこと言ってんだな。
 そもそもコイツの良さは俺が分かってりゃいいんだよ。
 お前はいい歳してダサいとかダサくねーとか、いつまでくだらねーことに拘ってんだ。いい加減そのガキくささこそ気にしろよ」

室温が急速に冷えるような空気が満ちる。
そこでアデルとイアンが明らかに昔『そういう関係』だったのも、ダイアナには十分にわかってしまった。
s2-43 (19)
「散々女で遊び回ったガキが、偉そうに説教たれてんじゃねーよ。説得力あるとでも思ってんの?」

イアンのその過去は事実だが、これを”恋人のダイアナ”の前であえて言うという意地悪さを含ませる。
既に過去のことは互いに終わって無言の和解はしていても、こうなると話は別だ。
こういう攻撃にまで穏便に済ませるようなヤワさはイアンにはない。

「アデルお前、歳取ってるってだけで説教できる立場だとでも思ってんのか?歳食うだけならバカでもできるからな。
 何年も前にも同じようなこと言ったが成長のねー奴だよ、お前は」
s2-43 (22)
はるかに自分よりも若い女を連れたイアンにそれを言われたら彼よりも年上のアデルはたまったもんじゃない。
反射的な怒りと共にアデルが蹴りでも入れてやろうかと動きかけた瞬間、

「イアン言いすぎ!!」

傍観者であるべきと空気を呼んでたダイアナが一番最初に反射的に叫んだ。
声のでかさにアデルがびくついたほどだ。

「イアン、言っていいことと悪いことがあるよ!いくら何でも、女のひとの歳を攻撃材料とかにすんのはよくない!
 っていうかイアンのことだから良くないってわかってて今わざと言ったでしょ!それ、すっごい意地悪だよ!」
s2-43 (24)
実際若いダイアナを連れてることを攻撃材料にした卑怯さを当然自覚してるイアンは、うぐと詰まる。
ダイアナも、かつてチビだった頃にエリンとイアンのことに口を出したのは良くなかったと、もう分かってる。
本当はこの諍いも入るべきじゃないのかもしれないが、これは絶対続けてはだめだ。
勝敗がつくわけがないのだから、お互いが意味なく傷つけあうだけ。

「部外者の何も知らないあたしが余計なことは言えないですけど、アデルさん!」

ダイアナはその勢いのまま強い口調と瞳でアデルへ向ける。
実は臆病な面を持っているアデルは、イアンと同様にうぐと一瞬引いた。

「な・・・・何」
s2-43 (25)


「イアンをいじめるのも止めてください!!そう見せるのが下手なだけでイアンもフツーなんです!
 いじめられたらフツーに傷つくんです!これで止めにしてあげてください!」
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いじめ、やめてください!?
これにはイアンもアデルも完全に思考停止して目を丸める。
夜放送のドロついた男女ドラマが、一転して教育テレビの15分ドラマにされたかのようだ。

っていうか成人して”いじめ”などという単語を聞くとは。

(・・・え!?って、つまりあたしが、いじめっこ扱いされてるわけ!?)
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アデルの自己イメージは『カッコイイ一匹の女豹』的なものだったので、
その安っぽくもありながらアデル自身も軽蔑する種類に分類されてしまったことに大きな衝撃を受ける。
でも言い返せば肯定するも同然だし、咄嗟に言葉が出てこない。

そしてイアンからすれば、ダイアナにはアデルとの過去をまだ何も話してないはずなのに
自分のことを分かってるのが堪らなく胸に来た。
しかも、このアデルに真正面からやり返すような強さまで持ってるとは。
素直にアデルに助け舟を出す気持ちになれるのもダイアナのおかげだとイアンは自分が折れることにする。

「ごめん、アデル。口ゲンカとは言え大嘘こいたな。お前は歳に関係なく、今も昔も変わらずイイ女だよ。本当に悪かった」
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そう現恋人の前で言いきってしまうイアンだが、当のダイアナは気にもしてない。
そんなイアンの顔には昔アデルがいつも見ていたような完璧さも、カッコつけていた笑顔も、
張り詰めたような眉間の強さもどこにもない。

世界のモデルの頂点を極めたアデルが昔の女だろうと目の前に現れようと、もう恐れはしない。
恐れる必要ないくらい自分は愛してるし愛され、
それは続くのだとダイアナの絶対的な強さはもう二度と揺るがない。
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「休暇に嫌な気分にさせてごめんなさい。あたしたち、これで失礼しますね」
「じゃな。ごめんな。もし次会ったら何か奢る」

ぽかんとしたままアデルは一人取り残される。
力が抜け切った、見知らぬ他人のようなイアンの肩を見送りながら。










真正面からいじめっこ扱いをされたアデルは自分でも驚くほどへこんだ。
”多少の”口の悪さの自覚はあるアデルだが、徒党を組んだり裏工作をするような卑怯さはもっていないので
そういう意味では自分を誇ってもいたのだが━━━━部屋に戻ったアデルは寝室テレビの前を塞いで声高に尋ねる。

「あたしってさあ、いじめっこ?!」
「何を言ってるんだ、急に!」
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小学生の姪の質問のようなそれに、トムは思わず二度見する。

「あたしっていじめっこ!?今日会って初めての女に言われたんだけど、あたしって、そう見える?」
「・・・まあ、攻撃的ではあるからな。
 本当にお前のことを何も知らなければ、そう見えてしまう人間はいるかもしれないな」

初対面のときの妻アデルを思い出しながらトムは生真面目に述べる。
彼女の父親代わりの恩人が亡くなってからは、自然とこういう役目は夫トムのものとなった。

「誰かに何かをやり返したとかじゃないならともかく、もしもお前から言い出したなら、そう見られてもしょうがない。
 悪い人間だろうがなかろうが、他人がその人となりを判断するのは結局その人間の言動でしかできないからな」
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先程のイアン達への一件は夫トムの指摘通り仕掛けたのはアデルからだ。
しかもその動機が昔の男でしかもイアンへの対抗意識だとは流石に言えない。
アデルはふてくされて無言のまま目をそらす。

「俺は、・・・いや俺だけじゃなくお前の周りの親しい人間はお前の良さは分かってる。心配しなくていい。どうせ他人だろう?」
「まあ、そうだけど。・・・・それよりアンタさ。あたしが着く前に女にナンパされて一緒に映画観たって?」

アデルは自分の中の悔しさを夫への八つ当たりで晴らすために、そんなことを切り出す。
が、当然身に覚えのないトムが「なんだと?ナンパなんかされてないぞ」と目を丸めた。

「どうだか。アンタ何だかんだで面食いだしね」
s2-43 (29)
それは当然妻に自分という最上の美女を選んだことを含めている。
このつっかかりは先程のイアンへの物とは違うアデルなりの夫婦コミュニケーションで、本気で浮気なぞ疑ってはいない。

が、トムからすればアデルと結婚して数年。
アデルは自分の家族にも良くしてくれているし、・・・世間一般のイメージの真逆だが自分には『良き妻』だ。
つっかかれるのも慣れているし、国をまたいで仕事をしているため共に過ごす日は一般夫婦よりも少ないが、
自分は変わらず愛し続けている。
しかし。

「・・・・・・・」
「何で黙ってんの」
「俺はそういう誤解を受けるようなことをしたことはないし、するつもりもない。そんな器用さもないし、意味もない」
「は・・・何マジになってんの」
s2-43 (35)
トムとしては常に真面目に愛してきたつもりだ。
しかしアデルはあの恩人が亡くなったときから変わらず明確に愛情を示すことはない。
自分や身内を大切にしてくれているがトムが知りたいのは『男女の思慕』だ。
とはいっても子供じゃあるまいし、バカみたいに好き好きと言葉を繰り返してほしいわけじゃない。

「アデル、昨日話したことは考えられたか?」
「・・・・━━━━ 子供のことでしょ」
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アデルがサンリットで合流してから1週間近く。
昨夜、仲睦まじく過ごしていたところで前触れなくトムが『子供がほしい』と打ち明けたのだ。

それは遠距離恋愛のような結婚をしてきたアデルには青天の霹靂で、さらには未知の恐怖を覚えた。
自分の身体の中に人間(!)が、来る!?
でもそういう弱みをアデルは相変わらず人に明かせない。
そんなのは『カッコ悪い』から。

「・・・・」
「アデル、そいつを考えたくて一人で買い物に出たんだろう?お前はこれから先、どうしたいと思ってるんだ」
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自分たちは仕事を引退するまで、こういう結婚生活を続けるのか?
そもそもトムとしてはある種アデルの傷心に付け込むかたちで結婚へもつれこんだという負い目が密かにある。
アデルの奥のずっとずっと奥、巧妙に隠されてる純粋なところに付け込んだのだ。

”お前はそもそも俺のことを男として好きか?”
こんな恋愛的駆け引きをできないから結婚したのに、結局いま自分はそいつに行き着いてしまってる。
自業自得だ。

「まあ、お前の仕事も仕事だしな!男の俺じゃどうしようもないし、迷うのは分かるよ。・・・・雨、少しだけ止んでるな」

無理やりの明るさと共にトムは見当はずれのフォローの言葉を残し、
逃げるようにタバコを手にバルコニーへ出た。
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子供は欲しいが、子供をネタにアデルの愛情を計りたいわけじゃない。
でもアデルの心を一度でいいから聞いてみたい。






そして部屋に残されたアデルは呻く。

「最ッ・・・悪」
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妊娠出産でキャリアへの影響とか、そんなん考えちゃいない。
そんなのよりもずっとずっとシンプルで根本的な怖さなのに、
まるで自分がキャリアのためにダンナに子供を諦めろと迫ってるかのようなことにされた。
そういう風に見られたアデルは心底傷つく。

全然分かってない!このオタク野郎、メガネ野郎、バカ野郎。
アナキン並に分かってない。今ならパドメの悲しみが分かる。

映画オタク・トムの影響でアデルにもオタク思考が混ざった。
s2-43 (36)
(・・・・・そのへんの夫婦も、こういう風になって結局離婚すんのかね)

そうして少しずつギクシャクした空気を重ねつつも、
夫婦の貴重な休暇の日々はどんどん過ぎる。










長雨の日々が終わって、また昼間にも太陽が出るようになったところで
アデル夫妻はリゾートのレストランへと足を伸ばした。
s2-43 (40)







テーブルに入る前のウェイティングバーで、
夫トムが仕事の急用の電話で中座してしまいアデルはぼんやりとグラスを見下ろす。
s2-43 (41)
離婚という言葉を思いついてしまったときから、それがアデルの頭を離れない。
自分が思いついたってことは、自分よりも頭がとてもいい夫トムはとっくに思いついてるだろう。
だとしたら、いつ切り出されるんだろうか?
昔むかし夜遊び仲間の赤髪に言われた通り、アデルの思考は自分で勝手に思い込んで自己完結する。

「あっ」

他の来客の気配がして、自分を見つけたのか女が小さく声を上げている。
左頬に自分への視線を感じながらも気分じゃないアデルは見られてることは意識しながらも無視を貫いた。
が。

「お~、よう。アデル」
「こんにちは~」
「・・・アンタらか」
s2-43 (43)
どこか声の調子は変わっても、
あの1件のあとだろうが平然と声を掛けてくるイアンの図々しさは変わらない。
突然やってきた完璧な晴れの日に、サンリットで1番の展望があるレストランで数席しかないランチのテーブルを取れるのは
イアンやアデル夫妻のような客層だ。

「景色いいね、あたし中庭歩いてくる」と、ダイアナ。
イアンは「ああ。あとで行く」とだけ同行しない。
先日アデルとの1件のあと、イアンは訊かれる前に自分からアデルとの過去を話した。
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いつからかお約束になり始めたダイアナの膝を枕にして寛ぎながらイアンは「俺視点だけどな」と注釈はしながら話し、
ダイアナはその頭を撫でながら訊いた。
すべてが終わっても「なるほどね」とだけ言い、話題は終わった。

しかし思うところがあるようで、アデルとイアンを残してダイアナは中庭へと1人で消える。
何をしたほうがいいとは言われてはないが、その気遣いをイアンはすぐに察するがアデルはそんなのには気づかない。

「1人じゃねえよな。旦那は?」
「仕事の電話。トラブルらしいから結構長引くって」
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空席のグラスの汗からすると、もう結構な時間は経ってるだろう。

「そうか。改めて、この前は悪かったな。約束通り俺が持つようにしとくよ」
「別にいい。アンタの奢りだってトムにバレると、もっと面倒になるし」
「なんかもう面倒があるって口振りだな。この前の俺らの件で揉めたなら━━━━」
「違うよ。アンタも、あのコも全然関係ないから。平気」

イアンは適切な距離の席に座って、実際は飲むつもりはない酒が出されてから数分無言が満ちる。
アデルが切り出すのを待つ。

「なんであのコにしたの」
「いきなりそう来たか。俺に未練もねえくせにプライドだけは高いよな。俺と似て」
s2-43 (47)
予想以上のストレートな切り込みにイアンは低く笑う。
アデルはあんな黒髪の小娘に負けたという気なんてまったくない。
でもかつて自分が手に入れられなかったイアンを、ちゃんと知ることすらできなかったイアンをどうしたら手に入れられたのか?
答えは知りたい。

「なんでって言われてもなあ・・・お前のことだから『一緒にいると寛ぐ』とか答えたら、どうせ」
「アンタ家庭くさい女に結局落ち着いたわけ」
「・・・つーだろ?でもそれも理由の1つではあるな。あいつがガキの頃から知り合いだから、そういうのは元々あったからな」

飲むつもりのない酒の氷をカラリ回して、カウンターに置く。

「ハッキリ言って元々恋愛対象になんざなってなかったんだよ。ガキにしか見えねーし。
 でもな、あー・・・・・そうだな。”久しぶりに会ったら俺好みになってた”だろ。あと”メシが美味い”だろ」
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「ノロけはいらねーよ」
「何言ってんだ、この俺がノロけるわけねーだろ。事実だ、事実。しかもアイツ、俺が初恋なんだ。すげーだろ」

ニヤリとイアンが眉を歪めて誇らしげに笑う。
それは久しぶりでアデルには懐かしくもあるが、夫トムに比べるとカッコつけすぎてて妙に冷めた目で見れた。

「お嬢ちゃんに初恋って言われてよろめいたわけ」
「まっさか。あのな俺の中学じゃ、学年の半分の女は俺に惚れてたんだよ。今更その程度じゃ動じねーよ」
「・・・あっそ」

ふとアデルは、イアンが肝心のところをはぐらかしてることに気付けた。
夫トムはどんなことでも絶対に真っ直ぐに答えてくれるから、このイアンの歪曲さがよく分かった。
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「イアン。アンタ、ごまかしてる?ちゃんと答えなよ」
「・・・お前ちょっと変わったんだな。いい意味で」

かつてのアデルになら見抜かれなかっただろうに、やはり彼女も何かが変わっていた。
そのときイアンはすべきことに気付く。
数年前自分たちは張り合ったまま駆け引きだけで関係を終わりにしたせいで、ちゃんと別れ話をしてなかった。

だから依然としてアデルは答えを知りたがってるし、自分ももう答えを言わないといけない。
何故アデルはダメだったのか。

「俺もただの人間だってのを一番ちゃんと分かって、そいつを許してくれるからだよ」
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本当は言いたいわけがない弱さを吐露するだけで事足りる。
若年の実業家、富豪、遊び人、それら全部事実だけれど、それは行動の結果の称号でイアンそのものじゃない。
なのにいつからか自分自身ですら、それらを自分だと思い込んでた。

けれどダイアナは蔑むとは違う意味で『お前など特別な人間じゃない』ということを思い出させ、
そしてそれを許してくれる。
エリンもそうだ。
無意識にとはいえ初対面でごく普通に当たり前の体調の心配をし、その後もごく普通に付き合い続けてくれた。

「まあ、俺がダイアナに惚れたきっかけは違うんだけどな。
 ・・・はは!あいつが本気で俺を諦めたときにでな。もう少し気付くのが遅かったらマジで危なかったよ」
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アデルは静かな衝撃のまま口を開かない。
昔、イアンのことを”そんなわけがない”と何回、何十回、イアンを『特別視』していただろう。
どこか育てるつもりで平然とイアンを突き放したことも覚えている。
最初からそれが正しいのだと思ってたのに、それは全部自分の思い込みの間違いだったわけだ。

「お前と別れた後に1人だけ、結婚考えた女がいたんだけどな。
 正直そいつが他の奴とくっついて良かったって今なら完全に思えんだよ、マジで」
「・・・・・なんで」
「そんなもん、ダイアナがその女と比べもんにならねーくらいイイ女だからに決まってんだろ?
 今なら、全部が全部あいつに会うためだったなら全然良かったって思えんだよ。すげーよな」
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ダメだこりゃ。
デレデレに浮ついてる、とんだバカで、本当『フツー』の20代のガキなんだ。
こんなのがあたしに相応しい男なわけがないね、と思いながらアデルは自然に笑ってしまって「あ、っそ」と言えた。

「・・・で結婚考えた女ってのは、”ダイアナちゃん”にはちゃんと言ってあんの?そーゆーのはヘタに隠すとモメるよ」
「知ってるも何も、あいつの兄貴の嫁だよ」

その狭い繋がりに、アデルは絶句する。
何があったかは知らないが、よくもこのプライドの高かった男がそんな状況に身を置いていられるもんだ。

「アンタも変わったよ、相当バカな方向に」
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イアンは「だろ」とすこぶる満足そうに笑う。
夫のトムが戻る気配もないので、かつての3バカの近況を知らないかなどと軽い昔話をしたが互いに何も知らなかった。
あんなに顔を合わせていたのに完全にバラバラになってしまった。

そうしてイアンとアデルの話はこれで本当に終わる。

「・・・・俺らはやっぱ帰るよ。俺とお前の旦那と顔会わせないほうが良さそうだしな」
「確かに」
「じゃな」

首だけで頷いてイアンを背中で見送るアデルに、ふとイアンは足を止める。

「・・・アデル。旦那と面倒なことがあるって言ってたよな」
「だからそれはアンタらには全然関係ないことだってば、マジで。話す気もないし、忘れて」
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でも子供のことを昔の男に相談するようなことはしない。
イアンには弱みを見せる気にもなれないし、そもそも夫のトムにも失礼だ。

ああ、でも離婚することになんのかもしんないけど。
アデルがそんなことをまた考え始めたところで、イアンが静かに言う。

「夫婦のことに、しかも俺が言うことじゃないけどな。何が自分にとって大切なのか、失くすことになる前によく考えろよ」
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自分はダイアナに気付けた。
エリンもかつてアレックスにそうだったんだろう。

かつてアデルは大切にすべきものを間違え、イアンを追い詰めたせいで取り逃がした。

「・・・・・・・」
「時間は元には戻せないからな。・・・・・・・”普通は”」

イアンのその最後の言葉はなんだか妙に含みのある響きがある気がしたが、そのままイアンは中庭へと出て行った。
残されて、イアンが本当に言いたかったこともアデルには分かる。
もう今度は間違えんなよ、ということだ。
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昔むかしイアンにしてしまった間違いをトムには絶対したくない。
でも好きな男にカッコわるいとこを見せたくもないというアデルの少女のままの幼さが、また邪魔をしだしてる。




→第44話


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Comments

miruさん、こんにちは✿
そう、最近は運営もまったりだし、コメ欄は閉じて拍手に1本化しようかなあと思って試験的に閉じたのです。
そしたら過去記事コメ欄にコメントもらってごめんなさいね(笑)返信はコメ欄開いたのでここでさせていただきます(グダグダw)

アレエリの時には両想い後のイッチャイチャが少なかったのでダイイアでは(表記w)ふんだんにお送りしてます!
あとは初めてのイアンのデレデレデレーン状態なので書いている私が一番楽しい(*´∀`*) アハハハハ!
雨て閉じこめたのは仰るとおり!私自身はアウトドアもインドアも両方するタイプだけれど
完全アウトドアなタイプのイアンが天気によってイアンがおとなしく屋内にいなきゃいけないというのは意識しました!
だってそうなったら、そりゃイチャつくでしょうよ、ええ。ええ!

アデル久しぶりの登場でやはり三人称は書きやす~いと実感した・・・・!
一人称でも全てが分かるようにとか、私書けないとつくづく反省したもの。客観的に「こう!」と書けるのは楽です~(;ノ∀`)

>そして案の定(笑)、バカップルはイアダイだったwww
日を重ねたことにより、どんどんバカになってますよ!アレエリとは違う、バカです、バカ!
最初この話のタイトルを『彼女の嫌いな彼女』としようとしたぐらい、ダイアナはアデルが絶対嫌いなタイプだろうなあと!
ちなみのこのタイトルは昔みたドラマですごい印象的な副題だったから丸パクりしようとしたものですww
すごい単純でありながら音の響きとか?分からないけれどすごい好きで今でも覚えてる!////

そもそも年上彼女としては結局昔の男が若い女に走った(表現w)のはそれだけでカチンとくるものはきっとある、そのはず!
しかも自分と間逆(ぽい)のもカチンポイントだ!

あっ✿ダイアナはブリッコです(まさかの断言w)男女関係なく愛されよう可愛がられようとしてしまうという意味でね
そういう振舞うキャラクターが、私自身好きなんです////
ここに謀略をしたり、どの男にも性的なものを匂わせたりが加わってしまったら嫌いなのだけれど!

最初アデルとイアンのケンカは予定してなかったんだけれど、
似た者同士だから合いそうだけれど、やっぱり合わないというのも入れたかったし
かつての覚醒アレックスのよーにダイアナも覚醒してケンカもできるようになったという変化も出したかった。

真実をちゃんと知ったことで「そんな弱さ持ってるのに何年も待たせて我慢させてごめんね」からの
ダイアナの愛の爆発はもうノンストップですよ!///
イアンはカッコつけ+過剰なまでのチート付加をしてしまったけれど無敵じゃないし完璧じゃないし(酒トラウマとかもう本当にねw)
良い意味でイアンを平凡な男にしてくれるダイアナとそしてエリンは、だからこそイアンに重要なんじゃないかと思ったのです。


>アレ様がもし存在しなかったら、イアンとエリンはお似合いの二人だなって思う。。。
>(んんんんーーーーー!!!アレ様ごめん!IFです、IF(笑) .

アレックス「・・・・。・・・・・・そう?」
↑きっとこんな反応を期待したでろうということで、やっぱり出る(笑!)

トムアデ夫妻も仲は良いんだけれど第0シーズンの流れからだと、
結婚を決断した時点ではちゃんと男として愛してたか、といったら書いてる私自身も「う~~~ん」です、正直。恋には落ちてたとは思う。
それから数年、結婚生活という遠距離恋愛を経てちゃんと愛にはなってきてるようだけれど
アデルはまーた同じ誤りしそうになっているわけで。
ここでなぜアデルがダイアナを反射的に簡単に嫌ったのとも繋がります(*´∀`) たぶん!w
彼らが主役じゃないし、トムアデの話は引っ張りませんのでご心配なく!
もう第2シーズンも本当に終わりが見えているし、早く現代に戻してちゃんとくっつけてもあげたいよね!////(溢れ過ぎる重すぎな愛:苦笑)

そしてまさかの活字アレックス反応(爆笑)
だからしばらく登場はないって言ってじゃないですかー!>< だから隠し子騒動があったじゃないですかー!
アレックスはお元気ックスですよ、相変わらず朝起きたら、まずは紅茶を淹れてますよ。寝癖+ガウン姿とかで!(ノ∀`❤)
イアンがアレックスの物まねしたのも正~直私が書きたいというのも・・・ある!(断言した!w)脳内再生していただけたら嬉しい!(笑!

コメントありがとうございました。お互い生活ペースも変わっているけれど、まったり楽しみながら作業しましょう~✿

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