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第4話 二人の泥棒Ⅰ Set a thief to catch a thiefⅠ

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夕方ちかく、イアンからのお説教を逃げるためにも着替えだのの買い物に出ていたダニエルとジュア。
彼はもう寝室にいるとわかってラッキーと思ったのも束の間、なんとダイアナから叱られる羽目になった。

とはいってもダニエルは自分が知ってるよりも、ダイアナだって歳がほとんど同じようなものだし~などと
若干ナメていたが思いのほかダイアナの追及は厳しい。
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「あんなに当たり前に『あたしたちの子供』って嘘つかれてたっていうのは、ハッキリ言ってあたしもイアンもショックだよ」
「う・・・、ごめんね。ダイアナ」

「昨夜はイアンと子供にあえて嬉しいね、とか話したしさ。傷ついたっていうより正直がっかりしてる。
 ダニエルちゃんがあたしたちの子供じゃなかったことにじゃなくて、そういう嘘をつくあなたたちにだよ。
 確かにダニエルちゃんはあたしたちの家族だけど、実際あたしたちは完全に初対面なんだよ。
 でも家族として信頼しようって全部受け入れてたのに、そういうことされたら何を信じられるのか分からないよね」

「・・・・・・・・!!」

「タイムマシンに甘える前に、そういうこと・・・あたしたちのこと。ちゃんと考えてくれた?ダニエルちゃんもジュアちゃんも」
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この一言で大ショック状態となったダニエル。
ジュアも同じくうな垂れ、大学生にもかかわらず彼女達は2人そろって1週間の外出禁止の罰を甘んじて受けた。

ちなみにこの罰にイアンが軽く「ちょっと厳しすぎないか?」などとダイアナにひそっと言ってきたが、
そんな彼はさらに厳しく叱られたのだった。







エリン&アレックス夫妻宅では配送された2つめのベッドを双子が歓声を上げて喜んでいる。
本当なら壁も作って部屋の分割もしたかったが、工事は数日にまたがるので彼らがエジプトに行く間におこなうことになった。

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1階のダイニングでは、夫妻はそろってパソコンの前でにらめっこ。
もともと週に数回プロの掃除業者を頼んでるが、それ以外の日常は夫妻で回してきた。
しかし建て替えられたこの屋敷では、相当に部屋数も面積も増えたので専属の家事関係をまかせる人間を雇うかという話に。

暇に任せて一人ひとりみていこうとしていたが、やっぱり検索ツールで候補者を絞る。

「最低限の条件に合う人でいいから検索して候補を絞ろう。エリン、最低限の条件は?」
「んー・・・・20代から30代、乳児の世話の経験あり。かしらね」
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「住み込み以外不可っていうひともいるけど、住み込みでもいいのかい?」
「いいわ」

さすがテクノロジー、2秒で10数人の候補が出た。
その一覧を見て、神経質そうにぴくり片眉を上げるアレックスは1つだけ条件を加える。

「性別は女性に絞るよ」
「ええ、どうぞお好きに。アレクサンダー卿」

アレックスは迷いなく若い男達を候補から一斉削除した。
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とある週末の午前。
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ガリガリに痩せた1人の女性が舌打ちを繰り返しながらスラムにある自宅から、海岸近くの人気スーパーへ。
ここは昼から割引することがあって助かるのだ。

彼女━━━━モナが住んでる治安の悪いところとは違う、
ここの明るい町並みでは金もってそうな人間達があたりまえに店に金を落として回ってるようだ。
毎日3食を確実に取れないくらい金がない彼女としてはムカついてしょうがない。

そこへ、やたら声を張り上げ気取った調子で携帯で話す女が近づいてきた。
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「もしもし!5分ほどで到着しますから!!」
「・・・っせーな・・・・・」

ババアめ、テメーが聞き取りにくいからって大声で話すんじゃねえよ。
モナが睨んでも、女はどこ吹く風。
小指を立てたわざとらしい仕草でサブバックをモナが座るベンチに置き、
携帯電話を小さなポーチ程度の高そうなバッグにしまうと目線でタクシーを捜し始めた。

「アッラ!ちょっと、そこの!タクシー!」

そしていそいそとタクシーへ・・・・・ベンチの上のバッグを置いたまま。
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よほどこれからの予定に気をとられてるらしいが、バカな女だ。

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モナは当たり前の顔で、その忘れられた手提げを持ち上げて場を去った。

「あは!バッカじゃん、あの女。あんな携帯しか入らねーバッグ使って、こっちに財布入れてやんの」

迷いなく財布を開き、お札は全て取り出して自分のズボンの左ポケットへ。
クレジットカードだのは足がつくリスクが高いから手は出さない。
他に金目の物はとさらに探るが、出てきたのは国の出してる免許が何枚か。
書いてある職業?は・・・ナニー??カヴァネス?知らん、とモナは財布にすぐ戻した。

ほかを探ると、小奇麗なメモ用紙に書かれたサンセットバレーの高級住宅街の住所が。
あの金持ちババアの住所か、と考える。
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このカバンをゴミ箱に放り込みたいところだが、
盗難届けだされたら自分の指紋ベッタリになってるし・・・ここでひらめいた。
現金は相当手に入ったんだし、
堂々と親切なフリでもして『落し物』を、さっきのババアに届けてやろう。

住所知るために中身見ましたっていえば指紋だの問題にならないし、上手くいけば礼金さしめられる。
いや、金持ちなら絶対巻き上げてやる。
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さっきみたいなツンケンババアなら強く出れば弱いに違いない。







「・・・・・なんだコレ」
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メモに書いてる住所にいくと、度肝を抜かれた。
海岸沿いの高級住宅街、隣の家もデカくてすごいが、こっちは白くて上品だけど異様に威圧的だ。
呼び鈴をきょろきょろと探してたら、空から声が女の声が降ってきた。

『うちに何かご用かしら?』
「! えっ!?」
『あら、驚かせてごめんなさいね』

玄関にスピーカーがあるらしい、あとモナの様子を分かってることからして隠しカメラも。
それどころか実際は『元公爵』らしく、SPを常駐させない代わりに彼女の想像以上のセンサーで丸裸で監視されていたが。
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「・・・な、何?カメラあったの、マジ?すげ」
『そうなの。人が来ると勝手に呼び鈴が鳴るのよ、楽でしょ。それで何かご用?』
「あ、あー・・・・あのさ。カバン忘れてかなかった?コレ、拾ったから届けてやったんだけど」

モナがそう言ったとたん、見た目に反して玄関の扉がふわり開いた。
そして出迎えるのは、モナが何かどこかで見覚えある紫の髪の男。でも知り合いじゃない。
いかにも育ちがよさそうな、しかも温かいウェルカムオーラにモナの頬が熱くなる。

「こんにちは。届けてくれて、ありがとうございます」
「! あ、う、・・・・ども」
「玄関じゃなんだから、どうぞ入ってください」
「いや、・・・でも。べつに。・・・・あたし、ここで」
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古着屋のバイトで盗んだお気に入りのパンツだし、
20歳の記念に金貯めて入れたお気に入りのタトゥーだが自分が『この家』に合ってない位わかってる。
さっさと礼金もらって帰りたい。

一方でアレックスは、この中々反抗的なファッションの若い彼女が親切な行動をしてることに照れてるのかと、
非常にほほえましく極上の笑顔で彼女を促した。
化粧が濃く、まだまだ子供っぽいけれどアレックスはきちんと接する。

「どうして?今ちょうど冷たいお茶を入れたところだったんですよ。一緒にどうぞ」
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「あ・・・ぅ・・・・・・ど、・・・・ども・・・・・」

モナのヒールの音が吹き抜けの玄関ホールに二重三重に響き、靴で踏んでいいのかと思うくらいピッカピカ。
この男、見覚えあるんだけど誰だったけ。有名なギャングとかだっけ。
緊張して汗をかいてる彼女にアレックスはあえて、
「今日は外がひどく暑かったでしょう」となるべく見ないようにしてあげつつリビングへ先導する。

道しるべのように微かに残るのは何ともいえない・・・丸くて良い匂い。
緊張で強張ってた身体がちょっと緩み、モナは思わず深く深呼吸。

入れ替わりで現れたのは年齢不詳の、金髪のボインに面食らう。

「暑いのに忘れ物届けてくれて、どうもありがとう!それでどれかしら?」
「・・・・。あ、あ・・・これ」
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「あら。やっぱり私のじゃないみたい」

そりゃそうだ、本当の落とし主を見てる。でもどうにか礼金のために、あの落とし主に繋ぐようにしてもらいたい。
そんな計算をモナはしながら、自分のことを不思議そうに見てくるエリンに言う。

「あー・・・この中に、ここの住所の紙が入ってて。それで届けに、来たんだけど・・・」
「なるほど、そういうことね。じゃ、中見ちゃいましょ」

エリンは手提げを受け取ると躊躇なく中をぶちまけ、誰のものなのかと身分証を見るため財布を開いた。
流石にその瞬間はモナは落ち着かず、
盗んだ金が入ってる自分のポケットに手を突っ込んで、それらを握り締めた。
そしてアレックスが可愛く装飾したアイスティーをモナの前へ。

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「どうだった?」
「中身は盗られちゃってたけどカードとかは無事だったみたい。持ち主も分かったわ」

アレックスが尋ねるとエリンはすぐに先ほど面接した人物だ、と説明した。
すると彼は深くため息。

「こういうものを簡単に忘れるのはどうかと思うよ。財布に、カードに、うちの住所に・・・危機管理意識が低すぎる」
「ホントね。どっちにしろ、面接のときも妙に気取ってたし、イヤって言ったでしょ。私あのひとキライだわ」

「おや、手厳しいね。こんな奥様じゃあ働くひとも一苦労だ」と、アレックスも同意見なのに、わざと言いながら笑う。
「キライなものはキライよ」
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モナはあのババアの顔を思い浮かべてエリンの率直な感想に同調し、ついつい鼻で笑ってしまった。
そんなモナの様子にエリンは目を細める。
そして夫妻はそろって名乗るったあとで彼女の名前を尋ねた。

「・・・・あたしは、モナ。モナ・アダムズ」
「モナ、可愛い名前。イタリア系?私達、すこしだけ昔住んでいたのよ」
「知らない。親いないから。施設のセンセーが付けてくれた名前だし」

ああ、だからそんな反抗的な服で尖ってるのね、とてっきり同情でもされるかと思いきや、
エリンは「あら私と一緒ね」と明るく声を上げるのでモナは目を丸める。

「あなた、お昼ご飯はまだ?
 実はステーキ用のお肉があるんだけれど家族全員分はないから、お昼にこっそりアレックスと食べちゃおうと思っていたの。
 付き合ってくれないかしら」
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こんな金持ちのステーキ・・・・ 
常時ひもじい思いをしてるモナはごくりと唾を飲んだ。

対してアレックスは、そんなランチの予定は初耳だったので少し目を見開く。
・・・・エリンとモナ。
同じ境遇らしいが初対面でここまで歓迎する理由が、ちょっと理解は出来なかった。
エリンはそこまで手放しでお人よしのお節介ではないし、容易に他人を自分とを重ねたりもしないだろう。
しかしエリンが『お願い』とひそかにウィンクを飛ばしてくるので、アレックスも「是非どうぞ」と戸惑うモナを促した。
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昼食ではモナはすごい勢いでステーキを食べ、アレックスは内心かなり驚いた。
外見イメージからいって、そんなに食べるイメージがなかっただけに。
ふうふうと青白かったモナの顔色が少し赤みががっている。

「・・・はー、ウマかった!肉とか久しぶり!」
「そう」

てっきりエリンは彼女の身の上に同情して身の上話でも聞くのかと思ったが、特にそれらしい話もせずに済んでしまった。
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「もし良ければ余ったものだけれど持って帰る?」
「!マジで、やり。ありがとう、奥さん」
「いいのよ」

持ち主じゃないからまだ礼金はもらえないものの、かなり得した!
もしかしたら、このエリンという金髪の奥さんも親がいないつってたしラッキーだった、とモナは深く考えずに立ち上がる。

「すんませんけど、トイレ借りていいですか?」
「どうぞ。右奥のエレベーターの横よ」
「家にエレベーターあるんだ、すげ」

モナはそう呟いて、姿勢悪くズリズリ歩いてお手洗いへ。
やっとアレックスは尋ねられる。
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「・・・。悪い子じゃないみたいけれど、どういう風の吹き回しかな?エリン」
「あの子の爪、白くてちょっと反ってたの。結構ひどい貧血みたいだったから、何かちゃんと食べさせてあげたかっただけよ。
 貧血って若い女の子に多いの」

「へえ、なるほどね。医食同源の一流シェフとしては見逃せなかったわけかな」
「うふふ❤単にお肉焼いただけだけれどね。 ただね、アレックス。あのコ、イイコってわけじゃないみたいなのよね」
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ふう、とエリンは昔を思い出してため息をつきつつ、手洗いに立った今ごろ彼女が何をしているのかを考える。
わざと撒き餌をしたのだが、さてモナはどう出るか。




「わっお。当たり前のようにこーゆーもん転がってんだ」
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さっすが金持ち!
カバンでも持ってれば良かったと思うものの、今日は手ぶらだし・・・・

あの奥様が付けようとして放置してるピアスなら絶対高いだろうし、
ポケットにも簡単に入りそうだけどアクセサリーは無くなったらすぐに気づかれそうだ。

となると・・・・目に付くのは金ピカのイースターエッグ。金色だし、絶対高いモンだ。
触るとホンモノの卵の殻じゃないらしい、丈夫で硬いし手にすっぽりと入る。
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トイレにゃ流石にカメラも置いてないだろう。
こんなダサイ飾り。
トイレに置いてるくらいだし、あの派手な感じの奥さんからすりゃ、どうでもいいだろうとモナは考えた。

そしてモナは薄着ながら一番最大のポケット・・・なんとブラの内側に収めた。
代わりに『寄せて上げる用』のパッドがブラから出ざるをえないので、それはズボンのポケットにつっこんでおく。
いびつな形を整えるためにトイレットペーパーで微調整すれば完璧!

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あとは平然と帰るだけだ、さっさと出よう。


そしてモナが帰ったあとは、早速トイレにチェックに入ったエリン。
さっと周囲を見渡せば、いつもあるはずのものがないのにはすぐ気づいた。
片付け嫌いのエリンが適当に置いておいたアクセサリーはいじってないが、常時飾ってあったイースターエッグが無い。

「まさか私が盗まれちゃうとはね。といってもモノの価値の見る目は無いみたいだけど」
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トイレから戻ったモナは、明らかに不自然に手を胸元に添えつつ、さっさと帰ろうと必死だった。

なんとも素人丸出しで可愛らしいこと。
でもこの行き当たりばっかりの感じ。
まだ盗みに慣れてるわけじゃないわね、とエリンは少し安心もしながら微笑んだ。







そして翌日のモナが住まうスラム地区。
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夫アレックスの伝で、たった1日で十二分すぎるほど集められたコソ泥娘・モナの情報をエリンは思い出す。

『モナ・アダムズ 現在21歳
 両親:ともに登録なし、不明 (乳児院にて保護)
 登録出生地:不明 (サンセットバレーの養育施設として登録)
 最終学歴:公立サンセットバレー高卒業/成績は平均B+/部活動:所属歴なし』

ほか文章で書かれてる教師による素行評価は悪くないが、良い意味でも目立つ部分もない。
成績はよかったが自分の意思で進学は希望せずに自立を希望した。

12歳から高校卒業まで付属の乳児院での活動にも参加とあった。
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モナ自身が施設に入所している児童でありつつも、つまりは自主的に乳児の世話手伝いも行っていたらしい。
それを裏付けるように施設での自然な笑顔の写真も何十枚とあった。

『施設退去後、最初の就職先○×○×店が不況により倒産』
その後、不況のあおりで転職せざるを得ない状況になるたび給料は下がってゆき、3年間で家賃滞納ののち3度もの転居。
現在のアパートでも現在2か月分家賃滞納中。
口座残高情報によるとこの1年常に残高$300前後、毎月やっとの生活のようだ。


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『犯罪歴・補導歴/なし』

・・・一応いまのところは、彼女のコソ泥っぷりは表沙汰になっては無いらしい。
しかし、あのような状況でエリンの家で盗みまで働くようになってるとなると、通報されて捕まるのも時間の問題だろう。

タガが外れ始めている、モナにとっての”悪い転機”にちょうどさしかかってるとエリンにも読めた。

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エリンは室内を伺い、住民のモナがバスルームに入った瞬間に
既に見つけておいた鍵のかかってない窓を開けてするりと入り込んだ。
アレックスが一緒なら絶対止めただろう。




そしてエリンはすごく気になっていたモナの食生活チェックとばかりに、すぐに冷蔵庫と戸棚を開く。
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「あー、もう。やっぱりラーメンばっかり食べてるのね。冷蔵庫もジュースしかないじゃない」

その瞬間、バスルームから出てきたモナが素っ頓狂な声を上げた。

「な、なに!?誰!?いつ入ったの!?」
「あら、モナちゃん。昨日ぶり❤お呼ばれしちゃった」
「は・・・はァっ!?呼んでない!っていうか、なんでウチ・・・え・・・どっから・・・なんで!?」
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「あなたラーメンばっかり食べちゃダメよ。だから貧血なんかになるのよ!」

めっ!とばかりにエリンがポーズ決めたところでモナがキレた。

「さっさと出てって!!警察呼ぶよ!!」
「あーら、そう。じゃあ私たち一緒につかまるってことになるけど。・・・・・いいの?
 あなた、本当にバレてないとでも思っていたの?」

真っ赤に怒っていたモナが、簡単に「やばい」と狼狽し始める。
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「わかったよっ!返せばいいんでしょ、返すよ!そうしたらあたしも通報しないからアイコでいいでしょっ。
 ・・・・大体・・・・あんたんち、あんなの1個ぐらいで困るような家じゃないじゃんっ、何で気づくの!」

「あれ一点モノだもの。あそこに放っておいたピアスなら気づかなかったかもしれないのに」


元泥棒の奥様が余裕たっぷりにそう言うと、
新米で余裕のない泥棒娘はみるみる硬直した。




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